越山P×伊藤P テレ東「池の水」高視聴率への“本音”「目立ちすぎるとやりにくい」

[ 2018年1月2日 08:00 ]

テレビ東京 越山プロデューサー×伊藤プロデューサー Wインタビュー(2)

テレビ東京「ローカル路線バスの旅Z」を手掛ける越山進プロデューサー(右)と「池の水ぜんぶ抜く」を手掛ける伊藤隆行プロデューサー。茶目っ気たっぷりの越山プロデューサーは、同局のマスコット「ナナナ」を抱きかかえる
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 “異色企画”を次々と生み出していることで話題のテレビ東京。そんな同局に昨年1月、新たな名物企画が誕生した。池の水を抜くだけのバラエティー番組「池の水ぜんぶ抜く」(通称・池の水)。放送を重ねるごとに反響を呼び、第5弾(昨年11月26日放送)で自己最高の平均視聴率12・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を叩き出すなど、テレビ業界に“旋風”を巻き起こした。番組を手掛けているのは「モヤモヤさまぁ〜ず2」(日曜後6・30)などの人気番組で知られる伊藤隆行プロデューサー。「池の水」の大ヒットを「予想外」と語る同氏が、同局の名物企画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」(通称・バス旅)を手掛ける“先輩ヒットメーカー”、越山進プロデューサーと本音トークを繰り広げた。

 ――昨年1月にスタートした「池の水」が大ヒット。2018年1発目となるシリーズ第6弾は“お正月スペシャル”として放送されますね。

 伊藤プロデューサー(以下、伊藤P)「お正月に“抜きましておめでとう”という形で『池の水』を放送することになりました!番組がスタートした去年の1月には想像もしていなかったことですし、とにかく視聴者からの反響の大きさに驚いています。ただ池の水を抜いているだけの番組ですからね」

 ――越山さんは伊藤さんの番組についてどんな印象を持っていますか?

 越山プロデューサー(以下、越山P)「伊藤は僕の番組に対して『くだらないところが好き』と言っていましたけど、伊藤の『モヤさま』もかなりくだらないですよね(笑い)。普通の街ブラ番組と比べて、ピックアップしているポイントが明らかにおかしいんですよ。超有名店や人気店にわざと行かないんです。“普通そこに入らないでしょ”っていう店ばかりに入っていくんですよね。変な〇〇教室とか」

 伊藤P「“一生行かないかもしれない店に行く”という発想でやっていますけど、確かにくだらないですよね。情報性ゼロ(笑い)」

 越山P「『モヤさま』を見て“この店に行ってみたい”と思う人なんかいないと思いますよ」

 伊藤P「それが意外といるんです」

 越山P「それは“裏側の人”が怖いもの見たさで行くだけでしょ?」

 伊藤P「ひどいなあ。『モヤさま』視聴者を“裏側の人”だなんて(笑い)。でも、そういう人たちに向けて番組を作っている部分はありますね。イメージとしては“アッハッハ”というよりも、“クスっ”と笑ってほしいんです」

 ――企画当初、社内で反対の声も多かったという「池の水」。越山さんは予想外のヒットをどう捉えていますか?

 越山P「『池の水』がヒットした時は社内がかなりざわつきましたね。ただ、テレビ東京の番組は一気にドーンと高視聴率を取っちゃうとダメなんです(笑い)」

 伊藤P「『池の水』シリーズ第4弾の視聴率が11・8%だったんですけど、その時の越山先輩のリアクションは『あ―あ、やっちゃった』でしたもんね。次の第5弾で12・4%を取ったときは『笑』と1文字だけのメールが来ました(笑い)」

 越山P「僕の経験上、テレビ東京の場合は単純に高視聴率を取ればいいという訳ではないんですよ。『バス旅』も一時期かなり高い視聴率を取っていたことがあるんですけど、あまり目立ちすぎるとその後がやりにくいですから(笑い)。11%や12%という数字は身の丈に合っていないので、2桁にギリギリ届かないくらいが理想ですね」

 ――越山さんの“ぶっちゃけトーク”がさく裂しましたが、伊藤さんは高視聴率についてどう捉えていますか?

 伊藤P「冗談も入っていますけど、テレビ東京の社員として納得のいくところではありますね(笑い)。でも、『池の水』はこれまで経験したことのないパターンでヒットしているんです。放送後に『池の水を抜いてほしい』という内容の手紙が届いたりして、そういった反響に寄り添っていくうちにここまで来たという構図なんですよね。そもそもヒットするとは思っていなくて、もしかしたら視聴率が3%を切るかもしれないと思っていた番組ですが、今はその番組が誰かのためになっている。テレビ東京の枠を越えて、一人歩きしてくれているのかなと感じています」

 ――『池の水』の今後の展望を教えてください。

 伊藤P「視聴者の方や取材対象の方が主役になっているので、これからもお手伝いをさせてもらう感覚で続けていきたいと思っています。皆さんにこれからも番組を愛していってもらえればうれしいですね。我々は池の規模や知名度ではなく、その地域の人々の“池に対する思い”を優先して水を抜いていきたいです。2017年に17個の池を抜いたんですけど、今年中に100個を突破したいですね。目標は“年内100池”です(笑い)」

 「池の水」シリーズ第6弾「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦6〜今年も出た出た!正月3時間スペシャル〜」は2日午後5時55分から放送される。シリーズ初の3時間スペシャル。伊藤プロデューサーは「正月スぺシャルでは4つの池の水を抜きましたが、地域によって池の水を抜く理由や、池に対する思いが違います。地元の人々と池のつながりの深さを感じました」と見どころをアピールする。今年最初の「池の水」に注目だ。

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