囲碁・井山7冠も国民栄誉賞候補「ただただ驚き、身に余る光栄」

[ 2017年12月14日 05:30 ]

2度目の全七冠同時制覇の祝賀会であいさつする囲碁の井山裕太氏=13日夜、東京都内のホテル
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 囲碁界で初めての7冠独占を2度果たした井山裕太7冠(28)は「ただただ驚き、身に余る光栄だと恐縮しています。今後も精進し、皆さまの期待に沿えるよう、信じる道を歩んでいきたい」と心中を吐露した。

 幼少期から天才の名をほしいままにし、中学1年でプロ入り。16年に7冠を獲得して注目を集めた。同年の名人戦で失冠もその後保持タイトルをすべて防衛し、今年10月に名人位を取り返して再び全冠制覇。2度の独占は将棋の羽生も成し遂げていない金字塔だ。

 この日は7冠達成の祝賀会が都内で開かれ、タイトル戦を主催する新聞社代表や関係者らが祝福。井山は国民栄誉賞に関し「検討していただけるだけでも驚き。囲碁界が注目されるきっかけになると思う」と話した。

 ◆井山 裕太(いやま・ゆうた)1989年(平元)5月24日、大阪府東大阪市生まれの28歳。97年、小学2年で全国少年少女囲碁大会に優勝。2002年にプロ入りし、05年に阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦を16歳4カ月で制し、一般棋戦優勝の最年少記録を樹立。7大タイトル獲得は棋聖5、名人6、本因坊6、王座5、天元6、碁聖6、十段4の計38期。

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