細田守監督 3年ぶり新作は4歳男児が主人公の冒険譚「独特の魅力持った作品」

[ 2017年12月13日 17:26 ]

細田守監督の新作「未来のミライ」のポスタービジュアル
Photo By 提供写真

 「バケモノの子」、「おおかみこどもの雨と雪」などで知られる細田守監督(50)の新作アニメ映画「未来のミライ」が、来年7月20日封切られることが13日、配給の東宝から発表された。

 4歳の男の子・くんちゃんと未来からやって来た妹・ミライちゃんとの冒険物語で、発想の起点は自身の子供たち。細田監督は、5歳の長男と間もなく2歳になる長女を見て「子供のさ細な日常から、人生の大きなテーマが垣間見えることがある。小さな子供の目線から新鮮な気持ちで今の世の中を見返してみることで、豊潤なものであふれている世界の広がりを共有してもらいたいという思いで作っている」と説明した。

 最も大きなチャレンジは4歳の男の子を主人公にしたことで、「世界の映画史でもあまりないこと。クレヨンしんちゃんは5歳だし、“となりのトトロ”のメイが4歳だったくらい。まれだからこそ、こういう主人公でしか見られない面白さが感じられると思う」と意欲。さらに、「4歳と5歳では全然違っていて、ウチの子供も5歳になってチ〇チ〇とか言い出してなるほどと思った。ギリギリのところで品の良い、家族で見やすい内容になっている」と話し、笑わせた。

 今年5月のカンヌ映画祭でプリセールスを始め、現在までに世界57カ国での配給が決定し、今後も北米やフランスなど市場の大きい国とも交渉がまとまる予定。完成はギリギリになるそうだが、高いクオリティを求めている裏返しでもあり、細田監督は「独特の魅力を持った作品になる予感がしている。いろんなチャレンジが必要で、ひとつひとつが大変だけれど、スタッフ皆で頑張って乗り越えている。それが結実して形になった時には、見応えのあるものになりそう」と自信のほどをうかがわせていた。

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