【陸王】池井戸氏原作×TBS日曜劇場“鉄板の品質”初回から“胸熱”展開

[ 2017年10月15日 17:00 ]

日曜劇場「陸王」第1話の1場面(左から阿川佐和子、役所広司、正司照枝、志賀廣太郎)(C)TBS
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 俳優の役所広司(61)が主演を務めるTBS日曜劇場「陸王」(日曜後9・00)は15日、2時間スペシャルでスタートする。

 昨年7月に発売された作家・池井戸潤氏(54)の同名小説(集英社)をドラマ化。同局による池井戸氏作品のドラマ化は「半沢直樹」(2013年10月クール)「ルーズヴェルト・ゲーム」(14年4月クール)「下町ロケット」(15年10月クール)に続き、4回目。脚本・八津弘幸氏、チーフ演出・福澤克雄氏のゴールデンコンビが再びタッグを組み、鉄板の品質を保証する。経営危機にある創業100年以上の老舗足袋業者「こはぜ屋」が会社存続を懸け、ランニングシューズの開発に挑む企業再生ストーリー。初回から“胸熱”の展開になり、涙腺を刺激する。

 役所の連続ドラマ主演は02年のフジテレビ「盤嶽の一生」以来15年ぶり。TBSの連ドラ主演となると、1997年7月クール「オトナの男」以来20年ぶり。こはぜ屋の4代目社長・宮沢紘一を演じる。紘一の長男・大地に山崎賢人(23)、こはぜ屋のランニングシューズを履く「ダイワ食品」陸上部の長距離ランナー・茂木裕人に竹内涼真(24)と今をときめく若手人気俳優をキャスティング。箱根駅伝3連覇の青学大陸上競技部長距離ブロックの原晋監督(50)が走法指導と監修として参加。竹内らランナー役の出演者を鍛え上げた。

 初回は、こはぜ屋がランニングシューズ開発に至る過程が丹念に描かれる。最新映画「三度目の殺人」で得体の知れない不気味な容疑者を怪演した役所は一転、オヤジの熱さを体現。意外と言っては失礼だが、連ドラ初レギュラーとなるエッセイストの阿川佐和子氏(63)が、こはぜ屋の縫製課を束ねる肝っ玉おばちゃん・正岡あけみを好演している。

 初回は、リストラを勧めるメインバンク・埼玉中央銀行行田支店とのバトルも描かれる。企業融資担当・大橋浩を演じる馬場徹(29)がヒール役で鮮烈な印象を残す。劇作家・つかこうへい氏の“最後の愛弟子”と呼ばれ、演技力は折り紙付き。地上波連ドラ初出演となった「ルーズヴェルト・ゲーム」で話題になったが、今回も反響を呼びそうだ。

 「テレビウォッチャー」(データニュース社)が調査を実施した「秋ドラマの期待値」(有効回答数1896人)は、テレビ朝日「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」(木曜後9・00)の3・123(5段階評価)に次ぐ2位(2・936)。期待を裏切らない出来栄えで、秋ドラマを盛り上げる。

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