佐々木蔵之介「今まで見たことのない」挑戦 骨折の猿之助も見舞う「“もう、暇”と言っていた」

[ 2017年10月15日 18:26 ]

舞台「リチャード三世」のゲネプロ前に会見した手塚とおる(左)、佐々木蔵之介
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 俳優の佐々木蔵之介(49)が15日、主演舞台「リチャード三世」(18〜30日、東京芸術劇場プレイハウス)のゲネプロ(通し稽古)を同劇場で公開した。

 シェークスピアを代表する史劇で、佐々木らは稽古前に扮装姿で会見。「ハロウィーンでもないのに、おっさんたちが何仮装してんねんって思われるかもしれませんが、大マジメです。やる気満々です」と自信のほどをうかがわせた。

 王になるためには殺人もいとわない卑劣なリチャード三世役の佐々木は、手塚とおる(55)、今井朋彦(50)ら共演者を見渡し、「だいたい、殺していますね」とニヤリ。それでも、「反則ばかりやって皆を楽しませる、プロレスでいえばヒールのようなもの。今までに見たこともない“リチャード三世”になる」と手応えを口にした。

 出演者は渡辺美佐子(84)を除きすべて男性で、リチャードに夫を殺されながらろう絡されるアン王女役の手塚は、「最年長なんですが、一番若い役なんですよね」と自ちょう気味な笑み。佐々木とのキスシーンもあるそうで、「蔵ちゃん任せ。これだけ格好いいし素敵だから、コロッと落ちます」と全幅の信頼を置いている様子。佐々木も、「けっこう濃厚です」と思わせぶりに語った。

 演出を手掛けるルーマニアのシルヴィウ・プルカレーテ氏の存在も大きいようで、佐々木は「稽古の初日から、この戯曲をそんな角度から読んで演出するのかと、毎日が刺激的。演劇人として幸せな瞬間です」と強調。そして、「残虐で危険だけれど、官能的で美しく、すべてがアートでエンターテインメントになっている。ちょっとお化け屋敷かもしれないけれど、ぜひ劇場に来てほしい」と言葉に力を込めた。

 また佐々木は、「スーパー歌舞伎2 ワンピース」の公演中に左腕開放骨折の重傷を負った市川猿之助(41)を、その翌日に見舞ったそうで、「全然元気で、行ったら“もう、暇”と言っていた。明日にでも(舞台に)立ちたいとも言っていたので、早く回復してほしい」とエールを送っていた。

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2017年10月15日のニュース