ざこば塞栓性脳梗塞で緊急入院 代役・米団治「早い回復を」

[ 2017年5月29日 05:30 ]

桂ざこば
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 落語家の桂ざこば(69)が塞栓性脳梗塞などと診断され、27日に大阪市内の病院に緊急入院した。28日、所属する米朝事務所が発表した。「1カ月以上の入院加療が必要」との診断を受けて当面、休養する。

 ざこばは、27日午後1時から大阪市内で行われる予定だった稽古に、1人で地下鉄に乗って向かう途中、異変を感じた。午前11時40分ごろ、稽古場に到着した時に顔を合わせた関係者によると、すでに壁をつたってしか歩くことができない状態だった。

 稽古着に着替えて準備を整えたが、共演者らが「おはようございます」とあいさつをしても「大丈夫や」と返すなど会話がかみ合わなかった。そのため、スタッフが救急車を呼んで緊急搬送。脳梗塞に加えて、左中大脳動脈閉塞症と診断された。手術は受けていないが、カテーテル治療を施されたという。

 所属事務所によると、頭痛を訴えるなどの前兆はなかったが、血圧が高く、治療薬を常用していた。関係者によると、右脳に過去に脳梗塞を起こした痕跡があるのが2カ月前に受けた検査で判明し、本人は不安がっていたという。

 現在は、意識ははっきりしており、話もでき、自分でトイレにも立てる状態という。医師からは「(発症から)2時間以内に処置できたことが大きい。運動能力にも記憶にも支障はない」と言われている。一方で「患部が言語をつかさどる部位に近いため、アドリブなどの瞬発力はリハビリ次第」とも指摘された。

 出演予定だった舞台「銀二貫」(来月1日開幕、大阪松竹座)は俳優の高田次郎(85)、同じ事務所の落語家・桂米団治(58)が代役に決定。この日、稽古には高田が参加した。米団治はざこばも出演予定だった府内での一門落語会に出演後、取材に応じ「あとは早い回復を願うだけ」と話した。

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2017年5月29日のニュース