ユーミン「希望の光送る」自己最長11カ月42都市80公演

[ 2016年11月18日 05:30 ]

全国ツアーの公開リハーサルを行った松任谷由実

 ポップス界の女王、松任谷由実(62)が17日、神奈川・よこすか芸術劇場で18日に開幕する全国ツアーの公開リハーサルを行った。

 99~00年にかけ行った79公演の自己最長記録を塗り替える約11カ月、42都市80公演に挑むことで話題。この日は7種の衣装や幻想的な演出で魅了し「これが最後のロングツアーになったとしても悔いのない最高のツアーにしたい」と、アーティスト人生の集大成にすべく意気込みを口にした。

 2日に発売した、3年ぶりのオリジナルアルバム「宇宙図書館」がオリコン週間アルバムチャートで初登場1位に。62歳10カ月でのアルバム1位は竹内まりや(61)が14年に記録した女性アーティストの歴代最年長記録を更新し、変わらぬ人気と実力を示した。この日はアルバムの題名どおり図書館をモチーフにしたセットで、大きな本のページに映像やアニメを投影したり、ダンサーと映像を巧みに融合する万華鏡のような演出を展開。招待された1700人からはため息が漏れていた。

 ここ数年、年代の近いミュージシャンらを立て続けに失う経験を経て、「肉体は永遠ではない。一人でも多くの人に直接楽曲を届けたい」と決意し臨むツアー。「一ステージ一ステージ魂をこめて、何があってもくじけない、強い希望の光をみんなに送りたい」と、「Smile for me」など最新アルバム収録曲から「ルージュの伝言」「ひこうき雲」など往年の名曲までを熱唱。デビューから44年間第一線に君臨する凄味を見せつけた。

 「10年くらい違うと文化は別世界になるけど、音楽は一瞬にしてその時代に飛んでいける。このアルバム(の曲)が皆さんの心の中にプリントされますように」。希代のメロディーメーカーとしての自負を最長ツアーに込める。

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