日本勢受賞ならず 東京国際映画祭が閉幕 グランプリは欧州作品

[ 2016年11月3日 17:48 ]

 第29回東京国際映画祭の授賞式が3日、東京・六本木で開かれ、ドイツ・オーストリア合作の「ブルーム・オヴ・イエスタディ」(クリス・クラウス監督)がコンペティション部門の最高賞「東京グランプリ」を受賞、日本映画2作は賞に絡まなかった。映画祭は同日閉幕した。

 「ブルーム・―」は、人付き合いが苦手なドイツのホロコースト研究者がフランス系ユダヤ人の女性と出会い、ぶつかり合いながらも恋に落ちる物語。ナチズムの悲惨さや狂気を、ブラックユーモアを交えて描いた。

 クラウス監督は「この映画を作るのは簡単なことではなかった。ドイツやフランス、日本で公開されることを期待しています」と語った。

 他の主な受賞者と作品は次の通り。

 審査員特別賞=「サーミ・ブラッド」(アマンダ・ケンネル監督)▽最優秀監督賞=ハナ・ユシッチ監督「私に構わないで」▽最優秀女優賞=レーネセシリア・スパルロク「サーミ・ブラッド」▽最優秀男優賞=パオロ・バレステロス「ダイ・ビューティフル」▽最優秀芸術貢献賞=「ミスター・ノー・プロブレム」(メイ・フォン監督)▽観客賞=「ダイ・ビューティフル」(ジュン・ロブレス・ラナ監督)

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2016年11月3日のニュース