「仰げば尊し」「そして、誰もいなくなった」…視聴者が高評価する日曜ドラマ

[ 2016年9月17日 18:14 ]

TBS日曜劇場「仰げば尊し」(C)TBS

 夏の民放各局のドラマはリオ五輪特別編成や、夏休みなどの影響を大きく受け、視聴率という点で見ると苦戦を強いられた。最終回を迎えていないドラマあるが、7月スタートのドラマで平均視聴率暫定トップの日本テレビ系「家売るオンナ」も第5話で1桁台を記録、その他ほとんどのドラマが3~7%まで低迷し、まれにみる低視聴率クールとなった。だが、視聴者からすると納得のいく作品が日曜日ドラマを中心にあったようだ。

 データニュース社(東京)が行っているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(調査対象全国3000人)によると、 11日最終回を迎え、最高視聴率12・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で幕を下ろした、TBS系「仰げば尊し」は満足度も好調で、初回3・61(5段階評価)から徐々に上昇、最終回前の第7話で最高の4・20を記録。この数字は7月期ドラマの最高値で全8話平均3・92も今期トップとなった。

「感動し泣きました。こういうドラマを待っていました。」(62歳女性)など、高校の吹奏楽部を舞台にしたまっすぐな青春ストーリーが最近のドラマでは珍しく、視聴者に新鮮に映ったのだろう。

 同じく日曜日放映の藤原竜也主演「そして、誰もいなくなった」(日本テレビ系)は初回満足度が3・88と高満足度の基準3・7を上回る高数値。その後も高満足度をキープし平均満足度3・86と夏ドラマ3位となった。「毎回佳境のようで見過ごせません」(47歳男性)など、誰にも予想できないオリジナルサスペンスとあって、毎回スピーディに展開し視聴者を引き付ける仕掛けが功を奏した。

 フジテレビ系「HOPE~期待ゼロの新入社員~?」も最終回を目前に控えた第8話までの平均満足度は3・84と「そし誰」に次ぐ4位。「仕事に対する姿勢とか仲間を思う気持ちなどに感動しています」(50歳女性)、「上司、部下、同僚、お互いを思いやる心に感動」(65歳女性)など、経験値ゼロの主人公が商社で奮闘する姿を描いた人間ドラマが受け入れられているようだ。18日に最終回を迎える。

多くの人が明日から仕事という日曜日の夜。1週間の活力に繋がったり、何かを考えるヒントにしたり、単純にストーリーを楽しみたいと、ドラマに求めるものはさまざまだが、在宅率が比較的高い時間帯の放映だけに、今後も注目度は他の曜日より高くなる傾向にあるようだ。

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2016年9月17日のニュース