亡くなってから届く…蜷川実花氏へ父からの“手紙”「なんじの道を進め」

[ 2016年9月16日 16:38 ]

蜷川実花さんが撮影した蜷川幸雄氏の遺影

 写真家で映画監督の蜷川実花氏(43)が16日、自身のブログを更新。ある人から古い本が送られてきたといい、そこには5月に亡くなった父で演出家の蜷川幸雄さんが、実花さん宛に書いた手紙が掲載されていた。

 実花氏は「ある方から突然本が送られてきました。それは二十一世紀への手紙という1979年に出版された本で、我が子の未来へ語りかける親からの手紙をまとめたもの。そこには当時7歳の私にむけて、父が書いた手紙がのっていました」とつづり、自身の幼少期の写真をアップした。

 書籍の誌面で紹介された「実花(7歳)へ」と題した幸雄さんの手紙をそのままアップ。以前新宿駅西口の改札口に実花氏を連れて行き、大勢の人が改札口から吐き出され、また入ってゆくその様子を二人で眺めながら話したことを回想したものだった。

 「パパもずいぶん勇気づけられた言葉を君にも教えてあげる」と最後につづられ、マルクスの「資本論」の中から引用された言葉で「なんじの道を進め、そして人々をして語るに委せよ!」という力強いメッセージが送られた。

 実花氏は「父が亡くなってから、届いた手紙。大切な言葉になりました」と締めくくったが、芸術家の父ならではの時代を超えた娘への想いに、フォロワーも胸を熱くしているようだ。

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2016年9月16日のニュース