復活へスマホ本格参入 任天堂 12月にマリオ配信

[ 2016年9月8日 17:54 ]

 任天堂は12月から人気キャラクター「スーパーマリオ」の新ゲーム「スーパーマリオラン」を米アップルのiPhone(アイフォーン)向けに配信する。ゲーム専用機が苦戦し業績低迷が続く中、スマホ向けゲームに本格参入することで早期復活を目指す。

 据え置き型ゲーム機の「Wii U(ウィー・ユー)」や携帯型の「ニンテンドー3DS」の不振が続き、任天堂の2016年4~6月期連結決算は、純損益が2年ぶりの赤字となった。来年3月に新型機「NX」を発売するが、評価は未知数だ。

 任天堂はこれまで自社製ゲーム機にこだわり、スマホ向け市場への参入に消極的だったが、昨年3月に方針を転換。ディー・エヌ・エー(DeNA)と資本業務提携し、競争力のあるゲームの開発を進めてきた。

 今年7月に世界中で配信が始まり、大ヒットとなった「ポケモンGO(ゴー)」は、米ゲーム会社が開発を主導した。任天堂の関与は限定的で、収益への貢献も小さい。

 半面、スーパーマリオランは任天堂がDeNAと開発し、収益は主に両社に入る。市場関係者は「ポケモンGOのヒットで任天堂は運がある。かつての輝きを取り戻せるか見ものだ」と話した。

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2016年9月8日のニュース