言葉巧み巨泉語録「野球は巨人、司会は巨泉」「はっぱふみふみ」

[ 2016年7月21日 05:30 ]

大橋巨泉さんが出演したパイロットの万年筆「エリートS」のCMの一場面

大橋巨泉さん死去

 ▼「野球は巨人、司会は巨泉」 「11PM」のオープニングで「野球は巨人、司会は巨泉の大橋巨泉と」「朝がまるで弱い朝丘雪路です」という掛け合いを展開。当時、盛んにものまねの対象とされた。

 ▼「ボイン」 「11PM」で朝丘雪路の胸を見て「どうしてボイン、ボインと出てるの?」と音感語で表現。流行語になり漫画や楽曲のタイトルにも使われ、広辞苑にも掲載された。

 ▼「はっぱふみふみ」 1969年、パイロット万年筆のCMで披露。台本が面白くなく「万年筆は半分の短さだが、書きやすく…」とのセリフを「みじかびの きゃぷりてぃとれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ」と撮影時にアドリブで変更。そのナンセンスな造語が若者らの間で流行。商品も大ヒットし、当時、ボールペン人気に押されて不振だった同社の業績回復につながったといわれる。

 ▼「なんつったって」「うっしっし」 「11PM」や69年から日本テレビ系で放送されたバラエティー「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」などを通じて流行。巨泉さんをまねする際の代表的なフレーズとなった。

 ▼「やったぜベイビー」 69年に流行語となった。最初に使ったのは加藤茶、坂本九さんら諸説あるが、巨泉さんが番組中に使い、広まったともいわれている。

 ▼「せーのドン!」 司会を務めた76年スタートの人気番組「クイズダービー」。解答者の答えを一斉に見せる際の掛け声として使われた。番組では問題ごとに解答者が正解する確率の高さを予想してオッズがつけられ、その数字を表示する際の「倍率ドン!」「さらに倍!」もお茶の間の人気となった。

 ▼「なんちゅうか本中華」 79年、ハウス食品「本中華」のCMで使われたフレーズがブームに。誰かが「なんちゅうか」と言えば「本中華」と答えるのが“お決まり”のやりとりに。

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2016年7月21日のニュース