高知容疑者 逮捕時に「ありがとう」依存症に罪悪感?

[ 2016年6月29日 05:30 ]

警視庁湾岸警察署に移送される元俳優で会社経営者の高知東生容疑者

 元俳優の高知東生(本名大崎丈二)容疑者(51)は、横浜市のラブホテルで逮捕された際、捜査員に感謝の言葉を述べていた。厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部によると、捜査員が「捕まると思わなかったのか?」と声を掛けたところ、高知容疑者は「そうは思いませんでしたが、来てもらってありがとうございます」と答えたという。

 薬物依存からの回復を目的とするリハビリ施設「館山ダルク」の十枝晃太郎代表は「薬物使用者は“やめたい”と思いながら“またやってしまった”の繰り返し。警察に捕まる夢を繰り返し見る人もいる。それを断ち切れてホッとして出た言葉かもしれない」と分析する。高知容疑者が薬物依存状態に罪悪感を感じ、逮捕されたことで脱却できると考えた可能性もある。

 周囲には異変に気付いた人もいた。昨年秋、異業種交流会で高知容疑者と会った男性は「壇上で初参加のあいさつをした際、非常に感情的な話し方をしていた。涙ぐんでいた。疲れたような表情で、脂ぎっていた」と話した。その後の交流会でも様子はおかしかったそうで「話は支離滅裂で、ろれつは回らない。凄く汗をかき、体臭も変だった。目の下にクマがあり、居眠りもしていた」と振り返った。

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2016年6月29日のニュース