長澤まさみ 成熟の次女「死」の作品で「エロス」演出

[ 2016年1月21日 06:00 ]

女優助演賞を受賞した長澤まさみ

2015年毎日映画コンクール

 【女優助演賞 長澤まさみ】「海街diary」で次女を演じ女優助演賞に輝いた長澤まさみ(28)は、綾瀬と“姉妹”で受賞したことに「4姉妹がちゃんと本当の家族になっていたんだと感じて、うれしいです」と満面の笑み。助演での評価も「映画ってだいたい主人公は正義で真っ向勝負だけど、周りの人が見る景色は違ってそれぞれ担う役割がある。年齢とともに脇の役を演じる機会が増えて、女優という職業の違った側面を見られて、また魅力を感じています」と喜びもひとしおだ。

 演じた次女は、奔放で生命力あふれる役。是枝監督から「人間はタナトス(死)とエロス(生、性)でできている。この作品自体がタナトスで、次女はエロスの担当なんだ」と、作品と表裏一体となる大役を任された。冒頭からベッドシーンがあり、露出の多い服装で開けっ広げな人物を魅力全開で演じた。

 数年前から色っぽい役にも挑み「日本は“カワイイ文化”で老いが悪いことに思われがちだけど、年を重ねてどんなふうになれるかは自分次第。大人っぽいとか色気があるとか老けていくのは全てイコールで、それが演じる役の深みにつながったらいいなと思います」と、成熟していく自身を反映し役の幅を広げていく。

 さて次はどんな姿をスクリーンで見せてくれるだろうか。「自分のイメージを自分で決めつけないで、柔軟でいたいです」。長澤diaryの新たなページが始まる。

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2016年1月21日のニュース