関西の平均83歳ジャズトリオ「最高齢バンド」でギネス認定

[ 2016年1月4日 05:30 ]

世界最高齢バンドとしてギネス認定された「ゴールデン・シニア・トリオ」。左から大塚善章さん、宮本直介さん、鍋島直昶さん

 平均年齢83歳という関西を拠点とするジャズバンド「ゴールデン・シニア・トリオ」が、世界最高齢バンドとしてギネス・ワールド・レコーズ社に認定された。ジャズ歴60年以上の3人は「演奏に行くと大体、客の方が若い」と笑う。

 2008年に結成。13年に「ギネス級では」と盛り上がり、登録を計画。5年間20回以上の演奏歴などを証明し、昨年7月に認定された。

 メンバー最高齢は幕末の佐賀藩主だった鍋島直正を曽祖父に持つ、ビブラホン奏者の鍋島直昶(なおてる)さん(89)=兵庫県西宮市。演奏中、鍋島さんにいたずらっぽく目配せし旋律を奪い合うのは、ピアニストでNPO法人「関西ジャズ協会」会長の大塚善章(ぜんしょう)さん(81)=大阪市。トリオのリズムは同協会副会長でベーシストの宮本直介さん(79)=西宮市=が支える。ベートーベンのピアノソナタ「悲愴(ひそう)」をジャズ風にアレンジするなどジャンルを超えた演奏が売り。鍋島さんは「日本古来の曲が持つメロディーの美しさもジャズで表したい」と話している。

続きを表示

2016年1月4日のニュース