野坂さんと大島監督の乱闘見たい!動画再生回数が急上昇

[ 2015年12月12日 07:04 ]

9日に死去した野坂昭如さん

 心不全のため9日に85歳で亡くなった直木賞作家の野坂昭如(のさか・あきゆき)さんが映画監督の故大島渚さんとパーティーで殴り合う映像が、インターネット上で注目を集めている。動画投稿サイトのユーチューブでは再生回数が伸び、動画公開から累計60万回以上に達するものもある。作家、作詞家、歌手などさまざまな顔を持つ野坂さんだが、強烈なパンチはやはり、世間に強い印象を残しているようだ。

 野坂さんの死去が伝わった10日昼以降、あの“伝説の右”がネット上の話題を独占している。

 1990年10月23日、大島渚さんが東京プリンスホテルで開いた結婚30周年パーティーで、野坂さんが右拳で大島さんの顔面を殴る動画。ネット上には同場面の動画が複数投稿され、ユーチューブのある動画は、11日時点で再生回数が60万回に達した。すべて野坂さんの死去後に再生されたものではないが、野坂さんの生前の印象的なシーンとしてテレビなどで度々放送されたことで注目を集め、再生回数が急増しているもよう。

 動画の再生は大島監督が亡くなった13年1月にも大幅に増えており、1日で6万回近く再生されることもあった。今回も再生数の上積みが予想される。

 動画では、壇上で祝辞を読み終えた野坂さんが、いきなり右フックを大島監督の顎に叩き込む。メガネを吹っ飛ばされた大島監督は、よろけながら後退。だが負けじと、野坂さんの頭をハンドマイクで殴り返す。

 乱闘の原因は、祝辞の順番を飛ばされたという、野坂さんの怒りだった。文壇と銀幕を代表する2人が公衆の面前で子供のように殴り合う姿は、人々の心に深く刻み込まれた。今回、野坂さんの訃報で再び多くの人が“事件”を思い出したとみられる。

 サイトのコメント欄には「野坂さんといえば、これ」「ボコンという(マイクの)音がリアル」などと書き込まれている。キックボクシング経験もある野坂さんのパンチを「角度がいい」と評価するコメントもある。仲が良かった2人を「今ごろ天国で殴り合いか?」とジョーク交じりにしのぶ人もいた。

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2015年12月12日のニュース