テラハ出演今井洋介さん急死…直前まで仕事 まだ31歳、心筋梗塞で

[ 2015年11月29日 05:30 ]

「テラスハウス」に出演していた今井洋介さん。カメラを手に穏やかな表情を浮かべる(C)フジテレビ

 フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演した、写真家でアーティストの今井洋介(いまい・ようすけ)さんが23日、神奈川県鎌倉市の自宅で心筋梗塞のため死去した。31歳。所属事務所が28日に発表。葬儀は25日に近親者のみで執り行われた。亡くなる直前まで元気に仕事をしており、突然の悲報にテラハの出演者や視聴者に悲しみが広がった。

 所属事務所のエイベックスによると、今井さんは23日未明、東京・六本木で開かれたクラブイベントにDJとして参加。午前2時頃から45分間、DJブースに立って音楽をかけていた。その後、鎌倉市内の自宅に帰宅、就寝したとみられる。夜になっても起きてこないため、同居している母親が自室へ様子を見に行くと、すでに息をしていなかった。救急搬送先の病院で死亡が確認され、死亡推定時刻は同日午後1時頃だった。

 亡くなる前日の22日にはFMヨコハマのレギュラー番組に出演。その後、「テラスハウス」で共演したシンガー・ソングライターの住岡梨奈(25)から連絡を受けた際には「ありがとう」と返したという。

 葬儀は故人や遺族の意向で近親者のみで25日に執り行われた。神奈川県茅ケ崎市で開催されていた写真展が27日に無事終了したのを受け、28日午後2時に公式サイトなどで訃報が伝えられた。

 心筋梗塞を引き起こす動脈硬化の原因となる可能性のある飲酒や喫煙については、「どちらも人並みにたしなんでいた」(関係者)という。また、DJ出演したクラブの店員は、「変わった様子もなく、元気いっぱいにフロアを盛り上げていた」と明かした。

 写真家として活動していた今井さんは、13年7月~14年3月にテラスハウスに出演。同番組は複数の男女が一つの家で共同生活するもの。最年長だったこともあり、兄貴分の存在。「洋さん」の愛称で親しまれた。恋愛には思いのまま突き進み、愛の告白をする際にギターの弾き語りで自作のラブソングを披露するなど、ロマンチストな一面もあった。

 自由奔放な性格で番組ではヒール的な扱いを受けていたが、素顔は心優しい青年だった。2週間前には大人数での食事会に参加。同席した男性は「初対面の人ともすぐ打ち解けて、話しやすかった。とても明るく、愛くるしいキャラクターだった」。出席者に祝い事があったため、今井さんは弾き語りで尾崎豊の「I LOVE YOU」を歌ったという。

 エイベックスには14年4月から所属。「写真家を軸として活動しながら、歌をやりたい」とビジョンを掲げていた。歌手、DJ、ラジオパーソナリティーと、活動の幅を広げていた最中だった。

 ◆今井 洋介 1984年(昭59)10月29日、神奈川県鎌倉市生まれ。多摩美術大中退。9歳でギター、18歳で写真を始める。英国や米国、ノルウェーに在住経験があり、帰国後の12年に個展を開き写真家デビュー。14年にシングル「もう一度、手をつなごう」で歌手デビュー。12年にノルウェー人女性と離婚しており、娘がいる。

 ▽テラスハウス 一つ屋根の下で共同生活を送る男女6人の日常を切り取った恋愛バラエティー。住人は10~30代の若者で、「台本はない」とうたっている通り、ルールは特にない。オーシャンビューのテラス付きの家に住み、暮らしぶりはスタイリッシュ。住人がカメラの前で見せる等身大の恋愛や挫折などが共感を呼び、若年層の間でテラハブームが生まれた。2012年から約2年間放送された午後11時からの30分番組。最高視聴率は9・1%。

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