「歌うベーシスト」TOMOMIに熱視線

[ 2015年11月14日 08:40 ]

歌うベーシストとして注目される「SCANDAL」のTOMOMI

 人気ガールズバンド「SCANDAL」のベーシスト・TOMOMI(25)が熱い視線を集めている。

 「ベースの日」の11月11日、J-WAVE「HELLO WORLD!」にゲスト出演し、同じ女性ベーシストの、おかもとえみ、「ねごと」藤咲佑(25)、「赤い公園」藤本ひかり(23)とベース談議に花を咲かせた。

 TOMOMIの魅力は、ベーシストでありながらリードボーカルを務められる歌唱力があることだ。その歌声はキュートでパワフル。SCANDALには、シャープでエモーショナルな歌声が魅力のボーカリスト・HARUNA(27)がいるが、曲中で2人が競い合うように歌うと、ビートルズの故ジョン・レノンとポール・マッカートニー(73)をほうふつさせるグルーブを生み出す。SCANDALのヒット曲の「HARUKAZE」や「太陽スキャンダラス」などにはHARUNAとTOMOMIのツインボーカルのパワーがあふれている。

 そもそも、ベースを弾きながら歌うことは難しい。ベースは音程楽器でありながらリズム楽器でもあるからだ。曲によっては歌うリズムとベースを弾く指のリズムが全く違うことがある。ベーシストがボーカルのバンドの数は世界的にも多くない。

 TOMOMIがインタビューに応じてくれた。

 「私はダンス・ボーカルスクールに通っている時、勧められて楽器を始めたんです。最初から歌いながらベースを弾く練習をしたので、今となっては、むしろベースを弾かないで歌う方が難しいというか照れくさい。いつの間にか“ベース・ボーカルの人”になりました」

 「歌うベーシスト」として有名なのは、男性ではポール・マッカートニーやスティング(64)ら、女性ではスージー・クアトロ(65)やエスペランサ・スポルディング(31)らがいる。

 「エスペランサ・スポルディングが歌いながらベースを弾くのを見た時は衝撃的でした。彼女がやっているのはジャズで難しく、私にはできないと思います。格好良くて、あこがれます」

 しかし、今や日本ではTOMOMIにあこがれてベースを手にする少女が増え続けている。今後は「歌うベーシスト」と言えば彼女の名前が挙がる機会も増えるだろう。

 惜しいのは、最近のSCANDALの曲でHARUNAとのツインボーカルが少なくなっていることだ。

 「それはたぶん、私たちが今作っている曲の世界観のためでしょうね。私とHARUNAの声は真逆なんです。昔はそれを一つの曲に入れて完成させていたんですけど、今は違和感がある。年齢のせいかも分かりませんけど(笑い)。今は私が歌う場合、曲の全部を私が歌っています」

 それはSCANDALがクリエーターとして成長した証(あかし)ではある。自分たちで作詞、作曲した最近の曲の数々はいずれも以前の曲よりスタイリッシュだ。しかし、その半面、HARUNAとTOMOMIのツインボーカルによって生み出していた、良い意味での違和感の魅力を失った部分もある。かつて存在した「混沌(こんとん)」が実はこのバンドの大きな武器だったのだと思わせる。

 「今のモードがそうなのであって、時がたったらMAMI(ギター)、RINA(ドラム)がもっと歌うかもしれないし、私とHARUNAのツインボーカルになるかもしれない。本当に、このバンドは何が起きるか分からないんですよ」とTOMOMIは笑った。

 さらなる成長を楽しみにしたい。(記者コラム)

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