小林亜星 加藤治子さん死去にショック「電話しようと…」

[ 2015年11月6日 05:30 ]

06年2月「寺内貫太郎一家」DVD発売イベントに出席した(前列左から)樹木希林、小林亜星、加藤治子さん(後列左から)西城秀樹、浅田美代子

 テレビドラマなどの母親役で親しまれた女優の加藤治子(かとう・はるこ)さんが2日に92歳で亡くなっていたことが判明してから一夜明けた5日、共演者は悲しみに包まれた。所属事務所関係者によると、加藤さんは2日の午前7時7分に心不全で死去。3年ほど前に体調を崩し、昨年から都内の自宅で療養していたという。

 代表作のTBSドラマ「寺内貫太郎一家」(74年)で夫役を務めた小林亜星(83)は「大変ショック。電話しようと思っていた矢先だった」とコメント。先月、雑誌の企画で共演メンバーと集まり、加藤さんの近況を聞いていた。5年前にがんで余命5カ月と告知されたが治ったという話だった。長男役の西城秀樹(60)は「東京の母親みたいな存在」、お手伝い役の浅田美代子(59)は「心よりご冥福をお祈りいたします」と悼んだ。

 女優の加賀まりこ(71)は行きつけの都内の美容院が同じだった。美容院には今年8月、「髪をカットしたい」と電話があったという。「可愛らしい役から悪女まで幅広くこなせる女優さんでした」と話した。

 ▼沢村一樹(浅見光彦シリーズで息子の光彦を演じる)チャーミングで誰よりもお芝居が好きで、体も心も柔軟で、笑顔が素敵な方でした。ご一緒させていただけたのは宝以外の何物でもありません。

 ◆加藤 治子(かとう・はるこ)1922年(大11)11月24日、東京都出身。41年新演劇研究会に入団し、49年に合流した文学座では主役級で活躍。63年に劇団雲の創設に携わったが、74年に退団。その後はフリーとなった。09年までTBS「浅見光彦シリーズ」に出演し、光彦の母を演じた。02年に勲四等宝冠章を受章。

続きを表示

2015年11月6日のニュース