「戦う!書店ガール」 苦戦も“毒効果”で視聴者満足「男の嫉妬 性質が悪い」

[ 2015年5月22日 10:43 ]

ドラマ「戦う!書店ガール」に出演の(左から)大東駿介、木下ほうか、渡辺麻友、鈴木ちなみ、稲森いずみ、濱田マリ、田辺誠一

 フジテレビ系で毎週火曜午後10時から放送中の「戦う!書店ガール」。AKB48の渡辺麻友(21)と稲盛いずみ(43)がW主演のドラマで、書店を舞台に個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるお仕事ドラマだ。渡辺麻友はプライムタイムのドラマ初主演とあって注目されたが、初回視聴率は6・2%と厳しいスタートを切り、直近の第6話も3・6%(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)と苦しい状況に立っている。視聴率上では苦戦しているが、実際の視聴者はどのように見ているのだろうか。

 データニュース社(東京)が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(対象3000人)によると、初回満足度は2・83(5段階評価)と今クールのドラマ中最低の数字。しかし、2話以降3・22→3・48→3・51→3・69と徐々に上昇。好意的な視聴者が見続けているということもできるが、それだけではなさそうだ。
 初回放送後の視聴者の感想をみてみると「迫力に欠けいまいち」(65・歳女性)、「久々にどろどろじゃないドラマ」(30歳・男性)と、最近のドラマに求められている“毒”の部分が少なく、印象に残りづらいドラマとなっていたようだ。

 しかし、脚本はママ友いじめがテーマの「名前をなくした女神」や、格付けしあう女性たちを描いた「ファーストクラス」の渡辺千穂氏。徐々にドラマ内に”嫉妬”や”確執など”、 得意の“毒”を入れ始め、3話以降「人間関係が複雑になって面白かった」(33歳・男性)「田辺誠一さんがやはり悪役だとわかり面白かった。色恋沙汰より、ハラハラする展開でお願いしたい」(26歳・男性)「男の嫉妬の方が性質が悪いと思った」(35歳・女性)「最初は登場人物に感情移入出来なかった。でも、理子(稲盛いずみ)が社内で窮地に立った展開から、今後少し期待」(49歳・女性)と、“毒効果”で物語に感情移入する視聴者が増加傾向にある。

 視聴率の面では苦戦しているが、現状このドラマの視聴者にとっては、毒が入り始めた中盤以降の展開に満足している様子。今後はこの毒ある展開を基に、どれだけの視聴者を巻き込めるかが勝負となる。

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2015年5月22日のニュース