トニー賞候補に渡辺謙　「王様と私」主演男優賞候補

渡辺謙

　米演劇界最高の栄誉トニー賞の授賞候補が２８日発表され、ブロードウェーのミュージカル「王様と私」で主役を務める俳優渡辺謙がミュージカル部門の主演男優賞候補に選ばれた。この賞を含め「王様と私」は計９部門で候補になった。最終選考結果の発表は６月。

　同部門の主演男優賞候補は渡辺の他に４人。ミュージカルは一般部門とリバイバル部門に授賞対象が分かれ、「王様と私」はリバイバル部門の候補３作の一つになった。相手役の女優ケリー・オハラはミュージカル部門の主演女優賞候補に選ばれ、渡辺と共に主役２人がいずれも候補に挙がった。

　「王様と私」はニューヨークの芸術の殿堂リンカーンセンター・シアターで公演している大型作品で、業界の注目度が高い。米メディアの間では渡辺の英語力に批判的な論調もあるが、作品自体の評価は好意的だ。

　▼渡辺謙の話　米国での初舞台で、トニー賞にノミネートしていただいたことを誇りに思っています。「Ｔｈｅ　Ｋｉｎｇ　ａｎｄ　Ｉ（王様と私）」のカンパニー、演出家のバートレット・シャー、共演のケリー・オハラが大きな力をくれました。