TBS 日テレ日曜の牙城崩すか?天皇の料理番、行列を上回る

[ 2015年4月28日 10:30 ]

TBSテレビ60周年特別企画・日曜劇場「天皇の料理番」の主演を務める佐藤健

 俳優の佐藤健(26)が主演を務めるTBSテレビ60周年特別企画・日曜劇場「天皇の料理番」(日曜後9・00)が26日にスタートし、初回の平均視聴率15・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進。裏番組の日本テレビ「行列のできる法律相談所」(日曜後9・00)は14・1%だった。“王者”「行列」が15%を切るのは今年2回目で、TBSの番組が「行列」を上回るのは今年初。日曜夜に他局を圧倒する日テレの牙城を崩すのか、注目される。

 「天皇の料理番」が2時間スペシャル、「行列」が通常回だったため、単純比較はできないが、TBSの新ドラマが強敵「行列」を上回った。

 「行列」が15%を切るのは1月11日の13・5%に続いて今年2回目。この時は、裏にあった三谷幸喜氏(53)脚本のフジテレビ「オリエント急行殺人事件第一夜」が16・1%を記録し、苦戦した。

 しかし、その後は快調そのもの。他局を寄せ付けず、TBSとの比較となると、3月1日は「行列」20・8%、「流星ワゴン」9・0%で、今年最大11・8%の差がついた。

 そこへ「天皇の料理番」が待ったをかけた。TBSの番組が「行列」を上回るのは今年初となった。

 TBSテレビ60周年特別企画と銘打ち、撮影期間は6カ月、ロケ地は1都1府12県とフランス・パリに及ぶ大作。「世界の中心で、愛をさけぶ」「JIN―仁―」「とんび」などを手掛けたプロデュース・石丸彰彦氏、脚本・森下佳子氏、演出・平川雄一朗氏が再びゴールデンタッグを組んだ。

 大正~昭和の史実に基づき、日本一のコックを夢見て上京した青年・秋山篤蔵(佐藤健)の成長を描く人間ドラマ。インターネット上には「今クール一番」と絶賛の声が相次ぎ、主演の佐藤はもちろん、妻役・黒木華(25)兄役・鈴木亮平(32)の評価が高い。

 TBSは、12日に始まった新情報バラエティー番組「この差って何ですか?」(日曜後7・00)も初回の平均視聴率が14・0%。同局ゴールデンタイム(午後7~10時)の新バラエティー番組としては、2011年10月の「体育会TV」以来4年ぶりとなる14%台の好スタート。裏番組の日テレ「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜後7・00)の16・1%に迫った。

 日本テレビは2014年の年間視聴率で3年ぶりの「3冠」を達成。特に、日曜夕から夜は「笑点」(後5・30)「真相報道バンキシャ!」(後6・00)「ザ!鉄腕!DASH!!」(後7・00)「世界の果てまでイッテQ!」(後7・58)「行列のできる法律相談所」(後9・00)「おしゃれイズム」(後10・00)が軒並み2ケタを記録。時には20%前後の高視聴率をマークし、他局の追随を許さなかった。

 TBSが日テレの絶対優位を覆すのか。その動向に注目が集まる。

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2015年4月28日のニュース