2015年本屋大賞に上橋菜穂子さんの「鹿の王」

[ 2015年4月7日 19:42 ]

 全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「2015年本屋大賞」の発表会が7日、東京都内で開かれ、上橋菜穂子さん(52)の「鹿の王」(角川書店)が大賞に選ばれた。

 受賞作は、架空の世界を舞台にした上下巻のファンタジー長編で、既に発行計100万部。謎の病をめぐる元戦士や医師らの闘いと運命を、壮大なスケールで描く。

 上橋さんは89年にデビューし、「精霊の守り人」などの「守り人」シリーズ、「獣の奏者」シリーズなどで人気を得てきた。昨年、児童文学のノーベル賞といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞。川村学園女子大特任教授で、専攻は文化人類学。

 翻訳小説部門は「その女アレックス」(ピエール・ルメートル著、橘明美訳、文芸春秋)に決まった。「このミステリーがすごい!」海外部門で1位になるなど、日本国内だけでも5冠の快挙。

 本屋大賞の2位以下は次の通り(敬称略)。

 (2)西加奈子「サラバ!」(小学館)(3)辻村深月「ハケンアニメ!」(マガジンハウス)(4)柚木麻子「本屋さんのダイアナ」(新潮社)(5)月村了衛「土漠の花」(幻冬舎)(6)吉田修一「怒り」(中央公論新社)(7)米沢穂信「満願」(新潮社)(8)阿部和重、伊坂幸太郎「キャプテンサンダーボルト」(文芸春秋)(9)伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」(幻冬舎)(10)川村元気「億男」(マガジンハウス)。

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