「3人になってもシーナ&ロケッツ」妻追悼の鮎川誠キッパリ

[ 2015年4月7日 17:02 ]

シーナさん追悼ライブ前に囲み取材に応じたギタリストの鮎川誠

 2月14日に子宮頸(けい)がんのため、61歳で亡くなったロックバンド「シーナ&ロケッツ」のボーカル、シーナ(本名鮎川悦子=あゆかわ・えつこ)さんの追悼ライブが「シーナの日~シーナに捧げるロックンロールの夜~」が7日、東京・下北沢の下北沢GARDENで開催。ライブ前に、夫でギタリストの鮎川誠(66)が報道陣の取材に応じた。

 鮎川は「バレンタイデーの日にシーナが亡くなって、葬儀ではたくさんのファンの皆さん、先輩、バンドの仲間が集まってくれて、下北沢でシーナを送った。その時に仲間が4と7でシーナだから4月7日にみんなで集まって、音を出して、ロックで送ろうって言ってくれた」とこの日の開催を決めた理由を説明。

 「素晴らしい仲間たちがたくさん駆けつけてくれて、シーナのためにと快く出演を引き受けてくれた。自分たちが作ってきた音楽を仲間と一緒に歌ってもらって、みんなでシーナにささげるようなロックコンサートにしたい。シーナからビートが足らんと言われんように、いつものように明るくて楽しいロックをみんなでぶちかましたい。シーナもロック大好きだし、みんなのことも大好きだから、乗り移ってでもひょっと出てきますよ」と笑顔を見せた。

 シーナさんが亡くなって約2カ月で、先週には四十九日の法要も済ませた。「シーナ自身もびっくりするぐらいに容態が急変して、今となってはウソって感じだったけど、後戻りはできんからね。巻き戻したいぐらいつらい気持ちでしたけど、それはずっと変わらない」。最期はアルバム「ROKKETRIDE」を聴きながらだったといい、「“永遠に終わりが来ても僕と君は一緒だよ”というフレーズが聞こえてきた時に、耳元で最高の歌を歌ってくれてありがとう、ずっと楽しかったぜ!と言いました」と振り返った。

 昨年9月13日には東京・日比谷野外音楽堂でバンド結成35周年のコンサートを行った。すでにシーナさんは末期のがんの告知を受けていたが、治療ではなく、コンサートへの出演を選んだ。「今となっては命をかけたことだったけど、その時はそうは思っていなかった。それに向かって夏からコンディションをベストに持っていって、素晴らしいコンサートだった」。

 「シーナのスピリットは俺たちロケッツが受け継いでいる。シーナが居なくなったから、ザ・ロケッツと言われそうだけど、4人でシーナ&ロケッツですから」と今後もシーナ&ロケッツとして活動していくことを明言。「シーナはいないけど、シーナを心に持って、今からもツアーを頑張ってやりたい。3人になったけどシーナ&ロケッツです。シーナもずっと一緒にいる気持ちでずっとやっていきたい」と話した。

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