驚き…三原じゅん子氏 戦前・戦中のスローガン八紘一宇は「大切な価値観」 

[ 2015年3月17日 20:18 ]

参院予算委で質問する三原じゅん子氏

 自民党の三原じゅん子参院議員は16日の参院予算委員会で、日中戦争から第2次世界大戦にかけて、当時の政府が用いた「八紘一宇」を「日本が建国以来、大切にしてきた価値観だ」と訴え、今後の日本のあるべき姿として紹介した。17日付のブログでも、重ねて言及した。

 八紘一宇には「世界を一つの家とする」という意味がある。戦前・戦中には、天皇を中心とした日本の海外進出を正当化するスローガンとされた経緯がある。

 16日の予算委で、三原氏は多国籍企業に対する課税問題を取り上げた際「現在の国際秩序は弱肉強食だ」と指摘。その上で「八紘一宇の理念の下、世界が一つの家族のようにむつみあい、助け合えるような経済、税の仕組みを運用していくことを確認する政治的合意文書のようなものを、安倍晋三首相がイニシアチブを取り、世界中に提案していくべきだ」と持論を展開した。

 質問された麻生太郎副総理兼財務相は「(戦前・戦中の)メーンストリーム(主流)の考え方だったと思うが、三原さんの世代にこうした考え方を持つ人がいることに正直、驚いた」と感想を述べた。

 菅義偉官房長官は17日の記者会見で「国際的な租税回避への対策という文脈の中で使った。従来の意味合いとは全く違う」と述べた。

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2015年3月17日のニュース