ピース又吉の小説「火花」3・11単行本化 「文学界」大増刷で話題

[ 2015年1月30日 14:00 ]

小説「火花」が単行本化されることになった「ピース」の又吉直樹

 お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(34)が執筆した小説「火花」が単行本として出版されることが30日、明らかになった。文芸春秋が3月11日に発売すると発表した。

 「火花」は、又吉が初めて本格小説に挑んだ純文学作品。今月7日に発売された文芸雑誌「文学界」2月号に掲載され、「文学界」を史上初の大増刷に導いた話題作だ。

 又吉が「あほが書いた小説です。あほなりに人間を見つめて書きました」という作品には、2人のお笑い芸人が登場。主人公の若手芸人「僕」(徳永)を語り手に、奇想の天才である一方で人間味にあふれ、徳永が師と仰ぐ先輩芸人「神谷」と過ごした濃密な青春が真摯なタッチで描かれている。

 又吉は「生きているとしんどいこともあります。そんな時、散歩したり本を読んだりすると、少しだけ楽になることがあります。誰かにとって、そんな本になれば嬉しいです。 色の薄い壁に立て掛けると、映えると思います」とコメント。

 芸能界屈指の読書家として知られる又吉は、著書に「第2図書係補佐」(幻冬舎よしもと文庫)「東京百景」(ワニブックス)、せきしろとの共著に「カキフライが無いなら来なかった」「まさかジープで来るとは」(ともに幻冬舎)、田中象雨との共著に「鈴虫炒飯」(幻冬舎)がある。

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