大河「花燃ゆ」の書物書体 「パソコンの明朝体使われ抵抗感」辞書編さん者指摘

[ 2015年1月14日 20:30 ]

NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主演を務める井上真央

 「三省堂国語辞典」などを編集した国語辞典編さん者の飯間浩明氏が14日、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」(日曜後8・00)で登場した書物の書体に関して「幕末の書物の表紙にパソコンの明朝体フォントが使われていたのには当惑しました」とツイッターで指摘。6500回以上リツイートされるなど、インターネット上で話題となっている。

 女優の井上真央(28)が主演を務める「花燃ゆ」は、幕末の長州藩士で思想家の吉田松陰の妹・文(ふみ)を主人公で、強い絆で困難を乗り越えた家族愛、松陰の志を継いだ若者たちの青春群像を描いた作品。飯間氏は4日に放送された第1話について「和本の題簽(だいせん)にパソコンの明朝体フォントが使われていたのには抵抗感があった。当時も康煕字典体など明朝体に似た書体はあったが、筆で書くので、パソコンのフォントのようにはならない」と画像付きでツイート。

 「戦時中のドラマにパソコンのフォントが出てくるのはけっこう慣れたが、幕末はちょっと…という感じです」「美術スタッフに筆文字の書ける人が少なくなっているのではないかと心配します」と懸念を示した。

 14日午後8時30分時点で同ツイートは6500回以上リツイートされ、NHKに対する厳しい指摘や過去の大河の細部に対するこだわりを振り返る意見など、様々な声がツイッター上で寄せられていた。

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2015年1月14日のニュース