一流の裏方、一流の演者だった石井さん 自らも「ひょうきん族」出演

[ 2015年1月14日 08:05 ]

石井光三さん(1994年撮影)

 芸能事務所「石井光三オフィス」の会長で、コント赤信号らを育てた石井光三(いしい・みつぞう)さんが6日午後6時5分、肝内胆管がんのため東京都世田谷区の自宅で死去した。83歳。

 石井さんは子役出身で46年には東映前身の東横映画京都第1期ニューフェイスに選ばれた。63年、松竹芸能入社を機に裏方へ。女優ミヤコ蝶々さん(享年80)らのマネジャーを務め、姉妹漫才トリオ「かしまし娘」をサポート。83年に石井光三オフィスを設立。女性コンビ「ピンクの電話」やタレント磯野貴理子(50)らを育てた。

 タレントを売り込む際の押しの強さが芸能界で有名になり、評判は「ひょうきん族」で一般にも浸透。防寒ジャンパーに、セカンドバッグを抱えた風貌をラサール石井がマネて、「社長!」と声をかけながら他人にすり寄るキャラクターが茶の間にも伝わり、本人も出演。放送局の仕出し弁当が好物で、各局の弁当を当てるクイズも話題に。その後、俳優に再挑戦。今村昌平監督の映画「女衒」(87年)、NHK連続テレビ小説「走らんか!」(95年)などにも出演した。

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2015年1月14日のニュース