吉行あぐりさん死去、107歳 朝ドラのモデル 和子、淳之介さん母

[ 2015年1月10日 23:29 ]

死去した吉行あぐりさん

 NHK連続テレビ小説「あぐり」のヒロインのモデルとなった美容家、吉行あぐり(よしゆき・あぐり)さんが5日未明、肺炎のため死去したことが10日、分かった。107歳。岡山市出身。すでに密葬を済ませた。喪主は長女で女優の吉行和子(よしゆき・かずこ)。

 長男の故淳之介さん、次女の故理恵さんはともに芥川賞作家。

 15歳のとき、後に新興芸術派の小説家として活躍した故エイスケさんと結婚。淳之介さんを出産後、美容家の道に進み、東京都内に美容院を構えた。美容家の草分けとして活躍しながら、子育てに励んだ日々をつづった自叙伝「梅桃が実るとき」を発表。これを基にした自身がモデルのドラマ「あぐり」が1997年に放送され、話題を集めた。

 90歳を超えてなお、常連客を相手に現役美容家として活躍した。

 「母・あぐりの淳への手紙」や「あぐり95年の奇跡」など多数の著書がある。

 ▼吉行あぐりさんの長女で女優の吉行和子の話 107歳まで元気に生きました。いくつもの時代、いくつもの難事を乗り越えてきた母は、あきれるくらい楽天的で、頑固者でした。

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2015年1月10日のニュース