ASKAへの譲渡を否認 無職の男と暴力団組員初公判

[ 2014年10月21日 18:31 ]

 覚せい剤取締法違反罪などで執行猶予付きの有罪判決が確定した歌手ASKA(本名宮崎重明)(56)に合成麻薬MDMAと覚せい剤を譲り渡したとして、麻薬取締法違反(営利目的譲渡)などの罪に問われた無職柳生雅由被告(64)は21日、東京地裁(江見健一裁判長)の初公判で、「菓子を渡しただけで(違法薬物が)入っていたかは分からない」と無罪を主張した。

 共謀したとされる指定暴力団住吉会系組幹部安成貴彦被告(47)も起訴内容を否認した。

 検察側は冒頭陳述で、柳生被告は2010年ごろから、ASKAから覚せい剤の入手を依頼されるようになり、安成被告を通じて入手した覚せい剤を、自らの報酬を含めて1回36万円で売っていたと指摘した。

 起訴状によると3月に東京都目黒区のASKAの自宅で、MDMA約100錠、5月に世田谷区の路上に停車中の車内で覚せい剤約3グラムを譲渡したとしている。

 この日は、東京地裁の別の法廷でASKAとともに逮捕された栩内香澄美被告(37)の公判もあり、弁護側はASKAの証人尋問を請求したが、却下された。

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2014年10月21日のニュース