“まさか”のWキャストに宮本亜門氏「2人が落ちる理由がない」

[ 2014年10月21日 17:48 ]

ミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い」ヒロイン最終選考オーディションで宮本亜門氏と笑顔でポーズする田野優花(左)と梅田彩佳

 「NMB48」の梅田彩佳(25)と「AKB48」の田野優花(17)が21日、都内の劇場で行われた宮本亜門氏(56)が演出するミュージカル「ウィズ~オズの魔法使い」のヒロインを決める「AKBグループ公開最終ガチオーディション」により、ダブルキャストで主役ドロシーを演じることが決まった。

 本来は最終オーディション参加者6人から1人を選ぶはずだったが、結果は2人が合格。ダブルキャストは審査を担当した宮本氏自身にとっても意外な結末だったようで、「まさかの2人ドロシーです。自分で自分にいい加減にしろって感じ」と苦笑い。ただ、2人の抜てき理由について「どうしても2人が落ちる理由がない」と魅力を高く評価した。

 初演のオーディションでは最終選考で涙をのんだ梅田については「完成度がどんどん上がってきている。初演も(初演で主演した)増田(有華)以外だったら彼女だった。よくぞここまで、やったって感じ」と2年間の努力を称賛。課題曲の「HOME」を伸びやかに歌い上げると宮本氏は大きな拍手を送った。

 「思い通りにはいかなかった。でも、人前で歌うのって気持ちいい」と清々しい表情を見せていた梅田。「憧れというよりなりたいという気持ちが強くなった」と話していたドロシー役が決まると「すごくうれしくて、すぐ眠れる」と感涙。「(前回は)きらびやかで輝いていて、有華からも楽しかったと聞いていたので、ステージに立てるのがめっちゃうれしい。来年の3月にどんな自分と出会えるのか、どんな景色が見られるのか、稽古が今から楽しみです。どんどん自分が大きくならないといけない。変わりたいです」と意欲を見せた。

 一方の田野は、前回は辞退しており、宮本氏も「一度逃げやたつでしょ?」と半信半疑だったというが、「期待以上に、超えてきた。(前回のオーディションの辞退も)正直でいいと思う。彼女は未完成で始まったばかり。でも、この声がこの作品にぴったり。それにダンスはピカイチ」と期待。始まる前に「ダンスを見てほしい」とアピールしていただけのことはあり、宮本氏も「1、2回のオーディションの中で最高!」とそのダンスを高く評価した。

 大役獲得に「すごくうれしい。夢が叶う。梅田さんと切磋琢磨できることにワクワクする」と目を輝かせた田野。「1回目は断っちゃって、申し訳なくて…今回はやる気を見せなきゃと毎日練習した。その思いが伝わって良かった。心の底からうれしい。レベルアップして頑張りたい」と意気込んだ。宮本氏は「2人にまったく別々のドロシーをやっていただいて、どこまで輝くか、楽しみにしてます。あすからいよいよです」と2人の今後の成長に大いに期待を寄せた。

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2014年10月21日のニュース