51歳唐沢寿明 肉体派回帰!「20歳の時以来」56キロ&体脂肪10%

[ 2014年9月14日 10:00 ]

アクションポーズをとる唐沢寿明

 俳優・唐沢寿明(51)が公開中の主演映画「イン・ザ・ヒーロー」(監督武正晴)でスーツアクター役を務めている。トレンディー俳優のイメージが強いが、役者としての出発点はアクションで、同役は自身の経験が「そのまま詰まっている」と語る。久々のアクションでの肉体改造や若手時代の苦労、大阪での意外な思い出などを語った。 

 最も影響を受けた人物はブルース・リー。「誰にもマネできない迫力」に憧れた16歳の唐沢は「東映アクションクラブ」に入団し、本作で演じた主人公同様、スーツアクターを務めた。日本を代表する主演男優には長い下積み時代がある。

 「当時、お金はなかったね。30メートルから飛び降りて3万円、全身燃えるのでも3万円だから。骨折や捻挫は日常茶飯事で、テーピング代わりにガムテープ巻いて撮影を続けてた。保険は当然、入れない」。ハイリスク、ローリターンの過酷な現場を振り返った。

 アクション俳優としての大役「ライダーマン」でスーツアクターを務めた4年後の1988年、後に妻となる山口智子がヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「純ちゃんの応援歌」に脇役で出演したが、以後も鳴かず飛ばず。「10年以上うだつが上がらないと不安になる。正月が来るたび、“俺、大丈夫かな”と。“新年明けましておめでとう”なんて口が裂けても言えない」と笑った。いい役をもらうまで、という意地だけで続けた役者業。92年、ドラマ「愛という名のもとに」への出演で、ようやく食べていく自信を持てた。

 爽やか路線への変更で花開くも、アクションへの愛着は変わらない。本作で高さ8・5メートルからの落下や、炎の中での忍者100人斬りなどに挑むため、筋トレや赤身肉とブロッコリーだけの食事制限を4カ月間続行。63キロの細身の体を56キロに、体脂肪率も10%に落とし、「20歳のとき以来」の引き締まった体形に仕上げた。「上半身を見せるシーンが冒頭にたくさんあったから。でも全部カット!サウナの場面だけになった」と苦笑いしたが、50代とは思えぬ肉体と身体能力を披露。「もう少し時間があれば、若い頃と変わらない動きができそうな予感がして、自分でも怖かった」と、その言葉は頼もしかった。

 ◆唐沢 寿明(からさわ・としあき)1963年8月3日、東京都出身。1980年に東映アクションクラブから俳優生活をスタート。代表作に、ドラマ「白い巨塔」(03~04年)、映画「20世紀少年」全3部作(08、09年)など。95年12月、女優の山口智子と結婚。

 ◇映画「イン・ザ・ヒーロー」 ベテランのスーツアクター本城渉(唐沢)は、“顔出し”で映画出演するのが夢だが、生意気な新人・一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)に役を奪われるなど辛酸をなめてきた。そんな中、一世一代の好機到来。ハリウッドのアクション大作への出演依頼が舞い込むが、あまりにも危険な内容。渉の決断は…?

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