斎藤晴彦さん告別式 300人が盛大な拍手で最後の別れ

[ 2014年7月3日 14:41 ]

斎藤晴彦さん告別式の会場に向かう渡辺えり

 6月27日に心不全のため死去した俳優の斎藤晴彦さん(享年73)の告別式が3日、東京新宿区の千日谷会館でしめやかに営まれた。

 斉藤さんの棺には亡くなる直前まではいていたという舞台の稽古靴、所属した劇団「黒テント」の団員約30人による寄せ書き、好きだったフィリピン人ミュージシャン・ノエルのCDが収められ、出棺時には演劇人らしく盛大な拍手で見送られた。

 演劇関係者ら約300人が参列。舞台「三文オペラ」で夫婦役を演じた女優の渡辺えり(59)は、「狂った暗い目が忘れられない。すごい役者だった」と評し、「亡くなった気がしないんです」と突然の死を悼んだ。

 うつみ宮土理(70)は「酔っ払うとエノケンさんの歌を歌っていた」と楽しい人柄を偲んだ。

 音楽劇「カルメン・カルメン」で共演した歌手の加藤登紀子(70)は、お別れの歌として自らが日本語歌詞を付けたアイルランド民謡「ダニーボーイ」を捧げ、「今日、サヨナラを言いに来たのに久しぶりに会えて良かったという不思議な気持ちを感じました。もっと斎藤さんに会いたい」と語った。

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