BPO「明日ママ」でコメント 「波紋への事前の配慮必要」

[ 2014年5月23日 13:43 ]

 放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は23日までに、審理の対象としないことを決めた日本テレビ系のドラマ「明日、ママがいない」について、「社会的意義あるドラマが引き起こす波紋に対して(放送局の)事前の配慮は必要」とする委員会コメントを公表した。

 コメントは「現代社会に問題提起する番組制作は、放送の自由の行使として極めて意義がある」と指摘。その上で、日テレ側も準備段階で問題があったことを認めており、事前の配慮は「人権侵害などを生じさせないためにも必要だ」とした。

 番組をめぐっては、「児童養護施設関係者の名誉を傷つける」などとして慈恵病院(熊本市)が審理を申し立てていたが、同委員会は「個別具体的な名誉侵害の有無を判断できない」などとして審理対象外とした。

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2014年5月23日のニュース