羽生効果で初トップ10入り!イチ押しバンド「back number」

[ 2014年2月11日 05:30 ]

羽生結弦がイチ押しするバンド「back number」の(左から)ベースの小島和也、ボーカル&ギターの清水依与吏、ドラムの栗原寿

 ソチ五輪のフィギュアスケート男子シングルで金メダルを目指す羽生結弦(19)に関連した音楽作品が続々と売り上げを伸ばしている。羽生がイチ押しするバンド「back number」は、11年4月のメジャーデビュー以来初めてオリコンシングルチャートでトップ10入り。羽生がショート・プログラム(SP)で使う「パリの散歩道」も配信チャートで1位を記録した。

 back numberは群馬県出身の男性3人組。5日に発売された通算9作目のシングル「fish」は、10日に確定した17日付オリコンチャートに4位で初登場。シングル作品では初のトップ10入りを果たした。

 羽生は昨年12月の全日本選手権で優勝して五輪出場を決めた。その中継のインタビューで「よく聴く音楽は?」と問われ、「back number」と返答。ボーカル&ギターの清水依与吏(29)は自宅でテレビ観戦しており、予想外の回答に驚いたという。

 清水も五輪を夢見たことがある。中高で陸上部に所属し、リレーで全国大会出場。個人種目では結果に恵まれず、「心のどこかで、五輪に出場する人は感覚も何もかもが自分とは違うのだ、と思い込んでいた」。ところが、羽生からの支持を知り、「全く別の世界にいると思っていた人にも、音楽がきちんと届いていたのかと実感した」と感激している。

 十八番は恋愛ソング。特に、情景が目に浮かぶような日常感あふれる曲が多い。羽生は熱い応援歌ではなく、日常を描いた曲で平常心を保っているのかもしれない。日本時間14、15日には男子シングルに挑む。

 清水は「歩んでいる道も環境も目指しているものも違いますが、目標に向かって努力し続ける彼を、僕らなりの方法で応援し続けていきたい。そして、僕らも人を感動させ、人を救えるような、より良い音楽を作るために努力し続けたい。ぜひ一度、ライブにも遊びに来てください」とエールを送っている。

 ◇back number(バックナンバー) メンバーはボーカル&ギターの清水依与吏、ベースの小島和也(29)、ドラムの栗原寿(28)。04年結成、07年から現体制に。11年4月にメジャーデビュー。昨年9月7日には日本武道館で単独公演。バンド名は「型遅れ」という意味。

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2014年2月11日のニュース