ミタ脚本家“運ドラマ”で初演出「無謀な企画 内心ビビった」

[ 2013年11月25日 06:00 ]

遊川和彦氏が書き下ろし、初演出も務めたドラマ「30分だけの愛」の1場面(左から)小澤征悦、小池栄子(C)ytv

 「家政婦のミタ」などで知られる脚本家・遊川和彦氏(58)がダーツによりランダムに決めた3つの設定「マッサージ師」「ラブストーリー」「泥沼に咲く花」から書き下ろした新作ドラマが小池栄子(33)主演の「30分だけの愛」と発表された。

 大阪・読売テレビの開局55周年記念番組「遊川和彦への挑戦状」。回転する円盤に、遊川氏自身がダーツの矢を投げた。

 (1)主人公の職業「焼き鳥屋」「殺し屋」「運送業」「ボランティア」「栄養管理士」「マッサージ師」「ハウスクリーニング」「農家」→「マッサージ師」に。

 (2)カテゴリー「ホームドラマ」「ワンシチュエーションドラマ」「サスペンス」「現代を斬る」「サクセスストーリー」「股旅モノ」「ミステリー」「ラブストーリー」→「ラブストーリー」に。

 (3)テーマ「渡る世間は金次第」「生まれてきて良かった」「恥ずかしいほどの正義」「友情」「結婚」「人生やり直せるか」「泥沼に咲く花」「人はなぜ人を愛するのか」→「泥沼に咲く花」に。

 小説や漫画のドラマ化・映画化が主流を占める中、オリジナル脚本しか執筆しない遊川氏に制作サイドが共感。今回の企画をオファーした。

 注目の物語は、訪問リハビリを行う指圧マッサージ師・亀山愛(小池)と、くも膜下出血で突然倒れ、半身麻痺になったエリート証券マン・稲葉満(小澤征悦)との不器用なラブストーリー。

 遊川氏は演出にも初挑戦。「この企画をやると決まった時『無謀だ』と思い、ダーツを投げて題材が決まった時『無理だ』と内心ビビリましたが、今は素晴しいキャストとスタッフが魂を込めた作品が出来上がったと自負しています。日頃、他人の演出に口を出している偉そうな脚本家がどんなものを作ったか、1人でも多くの方に確かめてもらいたいと思います」と話している。

 全国ネットで来年1月2日深夜放送。

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