宮崎駿監督 長編アニメからの引退を正式発表「今回は本気です」

[ 2013年9月6日 14:15 ]

引退を正式表明した宮崎駿監督

 「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などの大ヒットアニメ映画を手掛けてきた宮崎駿監督(72)が6日、都内で記者会見し、公開中の「風立ちぬ」を最後に長編映画製作から引退することを正式発表した。

 「あの…。公式引退の辞というメモをみなさんにお渡してありますので、質問をしていただければ、答えるという形にしたいと思います」と切り出した宮崎監督。「僕は何度も『辞める』と言ってきた騒ぎを起こしてきた人間ですので、どうせ『また』と思われているんですけど、今回は本気です」と明言した。

 宮崎監督は長編アニメ製作に意欲を示しつつも、作品と作品の間隔が開いていること自ら指摘。自身に残された「持ち時間」が少なくなっていることを長編から身を引く理由とした。また「やってみたいことや試したいことがいろいろとあります」とし、今後もスタジオジブリに関わっていくことを明かした。

 同監督の引退については、スタジオジブリの星野康二社長がイタリアで開催中の第70回ベネチア国際映画祭での会見で明らかにし、国内の関係者ははもとより、海外からも惜しむ声が相次いだ。

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2013年9月6日のニュース