宮崎勢初V王手 温水、東国原氏ら同郷有名人“倍返し”期待

[ 2013年8月22日 06:00 ]

決勝進出を決めた延岡学園ナインに声援を送るアルプススタンドの応援団

第95回全国高校野球選手権準決勝 延岡学園2―0花巻東

(8月21日 甲子園)
 夏の甲子園で宮崎代表の延岡学園が春夏合わせて同県初の決勝に進出し、県出身の有名人も大喜びだ。都城市出身の俳優温水洋一(49)は、甲子園で宮崎勢が何度も“冷や水”を浴びてきただけに「決勝なんて夢のよう」と興奮。宮崎市出身の堺雅人(39)がTBSドラマ「半沢直樹」で快進撃を続ける中での決勝進出に、これまでの“倍返し”を期待している。一方、敗退した東北勢2校を応援していた山形県出身の女優渡辺えり(58)は「東北に夢と勇気を与えてくれた」と感謝した。

 都内の自宅でテレビ観戦していた温水洋一は、故郷の代表校の快挙に「決勝進出おめでとうございます!宮崎県の代表が決勝戦で戦うなんて夢のようです」と喜んだ。

 宮崎県勢は夏の甲子園には今大会まで55回、春の選抜には22回(23代表)出場している。そのうち準決勝には3回進出しているが、決勝への壁は破れずにいた。

 ただ、サッカーでは今年1月、鵬翔が全国高校選手権で県勢として初めて優勝しており、吉兆はあった。温水は「決勝でも延岡学園らしい野球で全国に感動を与えてください!高校サッカーに続き、野球でも優勝旗を宮崎に!」とナインに力強くエールを送った。

 宮崎県知事を07年から4年間務めた東国原英夫衆院議員は、試合終了直後に公式ツイッターを更新。「決勝もぜひ頑張って、楽しんでいただきたい。昔からよく言われるのが、宮崎からは総理、横綱、甲子園優勝高が出ていないということ。今回は?」と期待をつづっていた。事務所は「22日は公務が入っていないので、甲子園に足を運ぶかもしれません」と話している。

 宮崎にはほかにも“大きな風”が吹いている。いまや県を代表する俳優となった堺雅人が主演している「半沢直樹」が、第5話(11日放送)で今年のドラマの最高視聴率29・0%(関東地区)を記録している。「半沢」がドラマ界でぶっちぎりの強さを見せる中で巻き起こった延岡学園の快進撃。半沢の決めぜりふは「倍返しだ!」。これまで甲子園で77回負けてきた宮崎県勢の思いを乗せた“77倍返し”を県民や出身者は期待している。

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