鶴瓶 初の音楽番組唱 一夜限り「夢であいましょう」さだの曲歌う

[ 2013年8月22日 09:10 ]

NHK「夢であいましょう」番組収録で熱唱する笑福亭鶴瓶(右)とさだまさし

 笑福亭鶴瓶(61)が初めて音楽番組で歌を披露した。47年ぶりに一夜限りで復活するNHKの音楽バラエティー「夢であいましょう」(23日後8・00)の収録が21日、都内の同局で行われ、さだまさし(61)が書き下ろした曲「死んだらあかん」を歌った。

 関西弁で「死んだらあかん、小さな命をひたすら生きたらええねん」と歌う、直球のメッセージソング。さだのアコースティックギターの生演奏に合わせ、鶴瓶はまるで語るように歌った。人生初の歌収録に、笑顔はなく、真剣な表情。本番のOKが出ると「大変やったけど、やってよかった。ほんまによかった」と笑顔を見せた。

 曲名通り、詞の内容は重い。だが、さだは「明るい彼のキャラで関西弁で歌えば、どんなにキツイことを言っても説得力があると思う。彼じゃなきゃ歌えない曲だった」と手応えを感じていた。

 きっかけは東日本大震災。30年以上の親交がある2人は、震災から2カ月の11年5月に宮城県石巻市を訪れた。生きたくても生きられなかった人々の思いを知り、さだは「命の尊さを歌わなければ」と痛感。「夢であいましょう」でそれを実現させるため「自分が歌っても面白くない。日本を元気にできる人がいい」と鶴瓶にオファー。最初は「アホか」と言っていた鶴瓶も、さだの強い思いに快諾した。

 「夢であいましょう」(61~66年放送)は永六輔さん(80)を中心に制作。音楽、コメディーなど多彩な内容で「自身の音楽の原点」とさだは語る。「上を向いて歩こう」「こんにちは赤ちゃん」などの名曲を生み出した名物コーナー「今月のうた」で、鶴瓶の歌は披露される。

続きを表示

この記事のフォト

2013年8月22日のニュース