渡辺謙 オスカー狙う!イーストウッドから手紙「頑張ったかいがあった」

[ 2013年8月2日 06:00 ]

映画「許されざる者」完成会見を終えリラックスムードでフォトセッションに応じる(左から)忽那汐里、柳楽優弥、柄本明、渡辺謙、佐藤浩市、小池栄子、李相日監督

 米俳優クリント・イーストウッド(83)の監督・主演作を日本映画にリメークした「許されざる者」(監督李相日、9月13日公開)の完成報告会見が1日、都内で行われ、主演の渡辺謙(53)らが出席した。

 今月中旬に本編を見たというイーストウッドからの手紙が公開され「素晴らしい出来で、非常に満足しています」「大事な友人である渡辺謙も、素晴らしい演技を見せてくれました」などのメッセージが読み上げられた。“本家”の絶賛に、渡辺は「決して言葉が多い人ではないのに、丁寧に手紙まで頂けた。クリントの心に届いたというのは頑張ったかいがあった」と感慨深げに語った。06年の「硫黄島からの手紙」でタッグを組んでいる。

 93年のアカデミー賞で4部門に輝いた作品のリメーク。イーストウッドの“お墨付き”も得て、狙うのはオスカー獲りだ。

 今月末開幕の第70回ベネチア国際映画祭で特別招待作品として上映されることが決定。「KEN WATANABE」の知名度は高く、作品の誕生の地である米国でも大きな注目を集めている。米国公開を目指しており、実現すれば「アカデミー賞外国語映画賞」へのノミネートも見えてくる。

 渡辺は「米国での注目度は高い。なんとか、外国の方々にも見てもらいたい」と希望。李監督は「物語は同じでも、見え方の違いは明確だと思う。どう受け止めてくれるか楽しみ」と自信を見せている。

 昨年9~11月に極寒の北海道でオールロケで撮影。渡辺は「これまでで最も過酷な現場だった」と振り返った。日本映画としては異例の規模で製作された作品だけに、内容とともに賞レースにも注目が集まりそうだ。

 会見には共演の佐藤浩市(52)柄本明(64)忽那汐里(20)らが登壇した。

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2013年8月2日のニュース