舞台「真田十勇士」脚本中島かずき氏、演出宮田慶子氏の語る思いとは

[ 2013年7月25日 09:16 ]

舞台「真田十勇士」脚本の中島かずき氏と演出の宮田慶子氏

 スポニチ創刊65周年記念事業の舞台「真田十勇士」(8月30日初日、赤坂ACTシアター)の脚本を書いた中島かずき氏(53)と演出の宮田慶子氏(56)が作品への思いを語った。

 「劇団☆新感線」で「髑髏城の七人」「阿修羅城の瞳」など数々の歴史をモチーフにした作品を書いてきた中島氏。今回の「真田…」について、「史実に即し(上川隆也演じる)幸村は悩める2代目リーダーとして描いた。自分の生き方をどうつかんでいくかを見てもらいたい」と、徳川家康と対峙(じ)する主役の造形を語った。結末はもちろん「見てのお楽しみですよ」だったが、約400年前の大坂夏の陣から現代にも通じた人間ドラマとなりそうだ。

 中島氏は、今回の脚本も“当て書き”(先に役者を決めて脚本を書く)で進めた。主役の上川、そして家康役の里見浩太朗ら個性豊かな出演陣。特に里見への出演依頼には、ストーリーを持ち込んで交渉に当たった。中島氏はそのときを振り返り「会うときはビビりましたね。アイデア、熱意を感じていただいた」。OKをもらったときには「小さくガッツポーズしちゃいました」と笑みを見せた。

 今後稽古が本格化し、来月30日に初日を迎えるが「脳内ではかなり(手応えが)ありますよ」と、作品の仕上がりに自信を見せていた。

 演出の宮田氏は、時代劇、現代劇、ミュージカルなど幅広い作品を手がけてきた。今回、中島氏とは初のタッグ。「まさかご一緒できるとは、夢のよう」と長年演劇界で活躍してきた2人のコラボが楽しみな様子。

 「大きいテーマは父と子の話、(敵同士、男女、師弟など)1対1のストーリーが多いのでお芝居をがっつり作らせていただく」、さらに「男っぽい世界。あるべき姿や葛藤、ジレンマなど1つずつドラマとして作れればいい」と意気込みを見せた。

 インタビューの最後に中島氏は「(真田十勇士のストーリーは)現代人も身につまされる話ではないでしょうか。スカッとして出て行ける。見て気持ちよくなる作品」、宮田氏は「男っぽさを感じて、元気をもらっていただけるのではないか」と作品に懸ける思いを訴えていた。

 ◆中島かずき(なかしま・かずき)1959年生まれ。「炎のハイパーステップ」(85年)より座付作家として劇団☆新感線に参加。「スサノオ」「髑髏城の七人」「阿修羅城の瞳」など歴史や神話をモチーフに物語性を重視し、複雑に絡み合う伏線を多用した脚本は、疾走感とグルーヴ感あふれる演出とあいまって劇団の代表作となっている。演劇以外にも映画やテレビの脚本、コミック原作やアニメ版「のだめカンタービレ フィナーレ」(10年)のシリーズ構成、「仮面ライダーフォーゼ」(11年)の脚本などで幅広く活躍。

 ◆宮田 慶子(みやた・けいこ)1957年生まれ。80年、劇団青年座に入団。10年9月、新国立劇場演劇芸術監督に就任。第29回紀伊国屋演劇賞個人賞(94年「MOTHER」)、第5回読売演劇大賞優秀演出家賞(97年「フユヒコ」)平成10年度芸術選奨新人賞(99年「ディア・ライアー」)第9回読売演劇大賞最優秀演出家賞(01年「赤シャツ」「悔しい女」「サラ」)・第43回毎日芸術賞千田是也賞(02年)ほか受賞歴多数。ストレートプレイに限らず、ミュージカルも手掛けるなどその演出手腕は折り紙つき。

 ▽舞台「真田十勇士」 8月30日~9月16日、赤坂ACTシアターで東京公演。脚本に「劇団☆新感線」座付作家の中島かずき氏、演出に幅広いジャンルで活躍する宮田慶子氏を迎え、主演の真田幸村を上川隆也、敵対する徳川家康を里見浩太朗が演じる。柳下大、倉科カナ、そして賀来千香子らベテランから若手の豪華メンバー出演の大型時代劇。主題歌は中島みゆきが担当する。

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