「NHKは番組で外国語使いすぎ」精神的苦痛受けたと提訴

[ 2013年6月26日 10:47 ]

 NHKの放送番組で外国語が乱用され、内容を理解できずに精神的苦痛を受けたとして「日本語を大切にする会」の世話人高橋鵬二さん(71)=岐阜県可児市=が26日までに、NHKに141万円の慰謝料を求める訴えを名古屋地裁に起こした。提訴は25日付。

 訴状によると、NHKでは報道、娯楽番組を問わず、番組内で「リスク」「トラブル」「ケア」などの外国語が多用されているだけでなく「BSコンシェルジュ」などと番組名にも用いられていると指摘。日本語で容易に表現できる場合でも使われているとし、公共性が強いNHKが日本語を軽視するような姿勢に強い疑問があるとしている。

 NHKは「訴状の内容を確認していないのでコメントを差し控える」としている。

 高橋さんは取材に「質問状を提出したのに回答がなかったので、訴訟に踏み切った。NHKだけの問題ではないが、公共放送は特に影響力が強い。年配者にも分かるような放送をしてほしい」と話している。

 請求額は、地裁で扱える額が140万円を超える額と民事訴訟法で規定されていることに基づき決めたという。

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