フジテレビ亀山新社長 視聴率回復へ「踊っている場合じゃない!」

[ 2013年5月21日 06:00 ]

ともに社長就任が決まり、記者会見で握手するフジテレビの亀山千広常務(左)とフジ・メディア・ホールディングスの太田英昭副社長

 6月にフジテレビの新社長に就任する亀山千広常務(56)が20日、都内で記者会見した。

 プロデューサーとして「踊る大捜査線」シリーズなどをヒットさせた亀山氏は「1にも2にも視聴率の回復が大切」と強調。11年に7年連続だった年間視聴率3冠を日本テレビに明け渡し、昨年はテレビ朝日にも抜かれた現状に「“踊る新社長”と言われているが、踊っている場合じゃない。走る。走りながら(対策を)考える」と、全力で取り組む意欲を強く示した。

 もともとこの日は、映画部門のトップとして製作に携わった作品「そして父になる」が出品されたカンヌ国際映画祭を訪れていたはずで、タキシードも新調していたという。視聴率低迷については「“人の今”を映していかないといけないのに、それを拾えていない。テレビは変化している。いい時の経験にすがっているだけではいけない」と指摘。その上で「悪い時は人が育つチャンス」とし、自らテレビに出演してPRすることにも「お客さんが喜んでくれるのならやってしまう気がする」と先頭に立って動く姿勢を見せた。

 また、プロデューサー時代に2大ヒットメーカーとしてしのぎを削った大多亮常務(54)について「これからも二人三脚でやっていきたい」と話した。会見には、フジ・メディア・ホールディングス新社長の太田英昭副社長(66)も同席した。

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2013年5月21日のニュース