喉の変調で入院も間に合わせた…50周年、涙のはるみ節

[ 2013年2月23日 06:00 ]

五木ひろし(左)、岡千秋氏(中央)に誕生日を祝福され、感激する都はるみ

 演歌歌手の都はるみが65歳の誕生日を迎えた22日、都内でデビュー50周年記念コンサートを行った。急性喉頭炎と急性気管支炎のため7日に都内の病院へ入院。10日の退院後も治療を続けて間に合わせた節目の公演で、涙をにじませながら“はるみ節”を響かせた。

 喉に負担をかけないよう歌唱リハーサルはなし。ぶっつけ本番で上がったステージで、約5000人を前に「なかなか体調がうまくいかず、皆さまにお会いできるか一日一日心配で、心配で…」と普段よりかすれた声で第一声を発し涙を浮かべた。

 3日に喉の変調を訴え、7日に入院。担当医から全治1カ月の診断を受け、退院後も点滴と投薬治療を続けてこの日に間に合わせた。声を出せない日が続き「すごく孤独だった。一回ぐらい死んでもいいかと思った」と悲壮感を抱いていたが、19日に喉に回復の兆しが見えたことからこの日の出演を正式に決めた。

 2部に分けて計2時間40分にわたったステージでは計22曲を歌唱。デビューから50年の軌跡を示すように、初のミリオンセールスを記録した「アンコ椿は恋の花」や160万枚を売り上げた「北の宿から」、新曲「エリカの花の咲く頃」などを披露した。「本当はパーフェクトな形でやりたかった。(歌手に復帰した)42歳から23年やってきて、こうやって声が出なくなるのも3回目。スタッフやファンの皆さんに支えられて、私はつくづく幸せ者」と涙をぬぐい「好きになった人」で締めくくった。

 終演後、祝福に駆けつけた舟木一夫(68)、五木ひろし(64)らと「よくやった!」と熱い抱擁。50周年は「また新たなスタート」と語り、4月から始まる全国ツアーへ向け「まずは喉を治さなきゃ」と早くも次の目標を見据えていた。

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