「まだ勇姿見たかった」御園座社長 勘三郎さんの死を惜しむ

[ 2012年12月5日 13:09 ]

 歌舞伎俳優の中村勘三郎さんが何度も舞台に立った老舗劇場「御園座」(名古屋市)の長谷川栄胤社長は5日、勘三郎さんの死去を受け、「まだまだ勇姿が見たかった。歌舞伎界、演劇界にとっても大変残念」とのコメントを発表した。

 御園座関係者によると、長谷川社長は、息子の六代目勘九郎から「中村屋」は名古屋市中村区に先祖がいたと聞いたことがあるという。社長はコメントで「中村屋さんは縁のある名古屋の舞台を楽しみにしていた。プライベートでも親しくさせてもらい、思い出がありすぎて言葉が見つからない」と惜しんだ。

 勘三郎さんは、五代目勘九郎時代を含め、御園座では1973年から2010年まで計21回公演を行った。10年11月の「十七代目勘三郎二十三回忌追善舞踊会」で、中村屋ゆかりの狂言を舞ったのが最後の公演。10月には、六代目勘九郎の襲名披露公演が行われた。

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2012年12月5日のニュース