“盟友”串田和美氏明かした 勘三郎さんは「どんな手を使っても治る」と…

[ 2012年12月5日 10:30 ]

2010年6月、コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」公開稽古の際に会見した中村勘三郎さんと串田和美氏

中村勘三郎さん死去

 5日に急性呼吸窮迫症候群のため57歳の若さで亡くなった歌舞伎俳優の中村勘三郎さんと親しかった演出家の串田和美氏(70)は、「どう受け止めればいいのか、言葉になりません」とショックを隠しきれない様子。

 串田氏は、勘三郎さんが94年に東京・渋谷のシアターコクーンで旗揚げした「コクーン歌舞伎」で演出を担当したほか、2000年からは「平成中村座」でもタッグ。斬新な発想と演出で古典歌舞伎に新たな風を吹き込んだ。

 「4月に平成中村座で『法界坊』を演出した際、本調子に戻ったと安心したばかり」という串田氏は、「手術前に『どんな手を使っても治るからな』と言っていた」と勘三郎さんが復帰を信じていたことを明かした。

 「(コクーン歌舞伎など)大きな荷物を託された。何と戦い、何を残そうとしたのか、整理したい。もっともっと一緒にやりたいことがあったのに無念です」と盟友の早すぎる死を悼んだ。

続きを表示

2012年12月5日のニュース