同じ歳の同志だった 野田秀樹氏「彼が隣で走ってくれていた」

[ 2012年12月5日 12:20 ]

中村勘三郎さん死去

 5日に急性呼吸窮迫症候群のため57歳の若さで亡くなった歌舞伎俳優の中村勘三郎さんを悼み、劇作家、演出家の野田秀樹氏(56)は「今の気持ちを表現する言葉が見つかりません」とコメントを発表した。

 野田氏と勘三郎さんは同じ1955年生まれ。2001年には野田氏が脚本・演出を手がけた新作歌舞伎「野田版 研辰の討たれ」を勘三郎さんが歌舞伎座で上演。10年には「NODA・MAP」の番外公演「表に出ろいっ!」で共演した。

 野田氏は「歌舞伎の世界と現代劇の違いはありましたが、いつも二人三脚のような気持ちでいました。彼がかならず隣で走ってくれていました」と2人の関係を振り返り、「かなしい、さみしい、つらい、ありとあらゆる痛切なる言葉を総動員しても、今の気持ちを表現する言葉が見つかりません」と“同志”の死を悼んだ。

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2012年12月5日のニュース