79歳の菅原洋一「いい湯加減で」ニュー・アルバム記念ライブ

[ 2012年9月8日 20:49 ]

年齢を感じさせないパワフルなステージで満員のファンを魅了する菅原洋一

 「知りたくないの」「今日でお別れ」などの大ヒットで知られ、今年で歌手生活55周年を迎えるベテラン歌手・菅原洋一(79)が、今月5日にニュー・アルバム「ビューティフルメモリー~我が心の歌~―80才の私からあなたへ―」(発売・徳間ジャパンコミュニケーションズ)を発売したのを記念して8日、東京・中野区のなかのZERO大ホールでコンサートを開いた。

 約1300席の会場は、往年のファンで満席の中、「55年歌い続けてきて、長い道のりのような、短い道のりのような、いつの間にかこの日を迎えることになりました。今年は暑かったですねえ。ちょっと具合が悪くなって病院でチェックしてもらいましたら、医者から『まだまだ大丈夫ですよ』と言われました。『その後、どうしたらいいですか?』と聞いたら、『まあ、いい加減でいいんじゃないですか』と言われました。いま79歳ですが、年を重ねるとそういうことになるんですかねえ。いい加減、いい湯加減、いい気持ちになって、今日はいい湯加減で歌わせていただきたいと思います」と笑顔であいさつ。

 第1部は、大ヒット曲「知りたくないの」を新しいアレンジで披露したのをはじめ、ヒット曲、リクエスト曲から「忘れな草をあなたに」「乳母車」「マイ・ウェイ」、彼の長男で作曲家・菅原英介さんのピアノ演奏で「ダニー・ボーイ」「アメイジング・グレイス」などを熱唱。

 「マイ・ウェイ」では、「自分の人生と歌とが、いまだからこそ一つになったような気がします」と長い人生を振り返りながらしみじみと心を込めて歌った。

 続く第2部は、ニュー・アルバムの中から「五月のバラ」「ひいふうみいよう」「ある恋の物語」「慕情」「今日でお別れ」、それに菅原英介さんが作曲した最新シングル「ビューティフルメモリー」(詞・なかにし礼)など、アンコールを含めて全23曲を歌い、最後まで年齢を感じさせないパワフルで伸びのあるボーカルで中高年ファンを楽しませた。

 そして、「55年の中で出会ってきた人々や経験が私の宝物です。 歌というのは、私の生命の源だと改めて感じています。まさかこんなに長く歌い続けることができるとは思いもよりませんでした。これからも感謝の気持ちを忘れず、もう少し歌いたい…、歌い続けていきたいと思います」と話していた。

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2012年9月8日のニュース