たけし“控えめ”帰国も…ド派手ランボルギーニでさっそう

[ 2012年9月8日 06:00 ]

ベネチア映画祭から帰国した北野武監督は報道陣の質問に答える

 イタリアで開催中の「第69回ベネチア国際映画祭」コンペティション部門に新作「アウトレイジ ビヨンド」(10月6日公開)を正式出品した北野武監督(65)が7日、滞在先の同地から成田空港着の旅客機で帰国した。

 3日に公式上映を終え、8日(日本時間9日未明)に行われる各賞の発表を待たずに帰国。2日から5日間の滞在で、長旅の疲れもあってか静かに姿を現した。

 到着ゲートで待ち構えていた記者から「おめでとうございます!」と“フライング祝福”されたが無言。受賞への手応えを聞かれても「(観客の)ウケは良かった。でもヤクザ映画だからね」と控えめ。発表前の緊張感を楽しむようにほほ笑んだ。

 97年に「HANA―BI」でグランプリに当たる金獅子賞、03年「座頭市」で銀獅子賞(監督賞)を受賞し“世界のキタノ”の評価を不動にした映画祭。公式上映で約4分のスタンディングオベーションを浴びた際には「エンドロールが終わり、恥ずかしくなり席を立ってしまった。ずっといたら、HANA―BIの10分を超えたかも」と好感触を口にした。

 過激な暴力描写が注目された前作「アウトレイジ」(10年)よりエンターテインメント性を高め「より観客のことを考えた」という自信作。吉報を日本で待つ構えだ。

 空港の車寄せには愛車らしき青のランボルギーニが“お出迎え”。左ハンドルの運転席に乗り込み、さっそうと空港を後にした。

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