加藤茶「あのときがあったから、今の俺があるんだよね」

弔辞を読む加藤茶
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　【加藤茶弔辞全文】

　小野さん、そっちに逝っちゃったねえ。初めて会ったのが、俺がドリフターズに入ったとき。それからの付き合いがもう５０年。公私にわたって付き合っていただきました。たくさんの思い出があります。

　思慮深く、面倒見の良いあなたは、本当の兄のような存在でした。小野さんはいつも元気で、大きな声で話をして、病気なんてするような人じゃないと思っていた。

　仕事の相談、プライベートの悩み、さまざまなことに助言をもらいました。

　俺がドリフに残るか、ドンキーに行くかで悩んだ時も、心から心配してくれて、アドバイスをしてくれたよねえ。あのときのことは本当に感謝してるよ。あのときがあったから、今の俺があるんだよね。そんなヤスシさんがいなくなり、心にポッカリ穴が開いた気持ちです。

　ヤッさん、そっちはどうですか？長（いかりや長介）さんとか、荒井（注）さんには会えましたか？そっちでは仲良くしてね。寂しいだろうけど、いつかは俺も行くから。大好きだった麻雀をやりましょう。でも、２人じゃできないねえ。大丈夫、ほかにも逝く人が待ってるからね（笑い）。ヤッさん、ゆっくりと休んでください。加藤でした。